高知県民の訴え「お酒やカツオが苦手な人もいる」「語尾に“ぜよ”をいつもつけると思われているが、それほど使わない」

県外の人の「高知県のイメージ」は、カツオ、酒が強い、豪快といった意見が多い。実際のところ、高知県民はそのイメージをどう思っているのか? リアルな声を聞いてみた。

高知県外の人に、「高知県と聞いて思い浮かべること」を聞いてみたところ、ぶっちぎり1位はカツオ! でも苦手な人もいる、らしい。また、高知県の方言といえば語尾に「~ぜよ」が有名だが、高知県出身者からは「滅多に使わない」という声も。え、ちがうの!?

その他「酒が強い、女傑がいそう」(男性/その他/76歳)「酒豪」(女性/主婦/33歳)など、「とにかくお酒に強い人が多い」「カツオばっかり食べている」というイメージは根強いようだ。では、その実態はいかに……?

 

■カツオが苦手な人もいる、カツオばっかり食べているわけではない

高知県といえばカツオ。漁獲量こそ静岡、東京、三重に次いで4位(農林水産省「平成28年漁業・養殖業生産統計」より)だが、総務省「家計調査」(二人以上の世帯)によれば、高知市の1世帯当たり量の年間カツオ購入量は平成26~28年平均で4178グラムにのぼり、2位の福島市(2238グラム)に倍近く差をつけ、ダントツ1位。年間支出金額も8,820円で1位だ。

高知県では、多くの人がカツオを日常的に食べていることがデータで示された格好だが、高知県出身者は「カツオが苦手な人もいる」(女性/主婦/27歳)、「カツオが嫌いな人もいる」(女性/総務・人事・事務/32歳)、「カツオが好きとは限らない」(男性/その他/39歳)など、「カツオが苦手な人、嫌いな人もいる」と告白する。

また「カツオばかり食べていると思っているが、他の魚もいっぱい食べている」(男性/研究・開発/41歳)という声も。あまりにも「高知はカツオ“しか”ない、もれなく毎日カツオばかり食べている」と思われると、異論を唱えたくなってしまうのかも。

 

■お酒を飲めない人もいる

高知県は、美味しい地酒や焼酎が多いことでも知られる。日本酒では「酔鯨」「司牡丹」「亀泉」、焼酎では栗焼酎「ダバダ火振」などが有名だろう。

飲むのも好きな人は多く、実際、高知市は前出家計調査の酒類年間支出金額で、全国10位にランクイン(47,004円、全国平均は41,417円)。

だが、カツオ同様、酒についても「NGな人もいる」のも事実。「お酒が全く飲めない人がいる」(女性/主婦/43歳)と、下戸の人もいるという報告が寄せられたほか、「お酒が強い、宴会好きというイメージがあるが、そうでない人も多いと思う」(女性/主婦/53歳)、「お酒が弱い人もいる」(男性/その他/43歳)、「酒が強い人が多いとおもわれがちだが、それほどでもない」(男性/総務・人事・事務/54歳)など、とにかくお酒に“強い”というイメージが先行していることに、ややギャップを感じる人もいるようだ。

 

■豪快な人ばかりだと思われがちだが、小心者もいる

高知の方言で、男性に対しては「いごっそう」、女性には「はちきん」という表現がある。「いごっそう」は「頑固」「気骨ある」、「はちきん」は「元気」「男勝り」などといった意味だ。

しかし、「男勝りな女性は意外と少ない」(男性/公務員/38歳)、「気が強いと思われがちだが、小心」(女性/主婦/59歳)、「おっとりした人もいますよ」(女性/主婦/63歳)と、“みんなが気が強いわけじゃない”という訴えも少なくない。なかには、「男が男らしくない」(男性/公務員/54歳)というキビしい声も……。

 

■高知=坂本龍馬だけじゃない

坂本龍馬が高知県出身ということは有名。一方で、「竜馬が好きな人ばかりではない」(女性/主婦/48歳)と明かす人や、高知の“イメージ”として坂本龍馬が取り上げられる頻度が高いことに、ある40歳の女性は「坂本龍馬だけじゃない」と嘆き、また34歳の男性は「県民が飽き飽きしている。龍馬って高知を捨てた人間だよねっていう中年以上の会話」と複雑な県民心情を吐露する。

 

■愛妻家ばかりではない

「楽天ウェディング」が2014年に発表した「都道府県別愛妻家ランキング」によれば、日本全国の男性で最も「一人の人を長く愛せる」と答えた人が多かったのは「高知県」。(全国の男性16,146人を対象、データは「ディグラムデータベース」の県民性データ)

ただしこの結果について、ある37歳の高知県出身男性は「実は、愛妻家じゃない人も結構いる。少なくとも自分の同級生には結構いる」と明かす。高知家には「恐妻家」(男性/その他/61歳)、「女房が怖い」(男性/公務員/29歳)という声も寄せられているが、そんな妻を愛おしいと思うのも、高知県出身者!?

■「ぜよ」はそんなに使わない

ドラマの影響もあり、坂本龍馬が「~~ぜよ」と話すイメージは広く知られている。それゆえか、高知県の方言として、県外出身者が真っ先に挙げるのは「ぜよ」。でも実際は、「なんとかぜよみたいに語尾にぜよをいつもつけると思われているが、滅多に使わない」(男性/コンピュータ関連以外の技術職/36歳)のだとか。言葉は生き物、方言も時代とともに変わりゆく?

 

■案外寒い

南国高知。気象庁のデータによれば、全国歴代最高気温1位は高知県・江川崎で41.0度(2013年8月12日)。県全体が広く太平洋に面していることもあり、あたたかい気候という印象だが、山間部では冬、雪が降ることもあり、「結構寒い」(男性/総務・人事・事務/62歳)。

 

■高知県の犬がみんな土佐犬というわけではない

高知県外出身者に、高知県と聞いて何を思い浮かべるかと聞くと、“高知”→“土佐”→“土佐犬”と連想する人もいる。だが、「犬が嫌いな人もいる」(男性/その他/45歳)、「土佐犬ばかり飼っていると思われる」(男性/その他/37歳)とつぶやく人がいるように、高知県に住んでいる人がみんな犬好き、土佐犬を飼っているというわけではない。

 

その他県外の人の「高知県のイメージ」として、カツオ以外の食べ物では日本酒、ピーマン、ナス、柑橘類。人物では坂本龍馬、広末涼子、その他よさこい祭り、四万十川、桂浜、土佐犬、アンパンマンといった回答が寄せられた。そう、アンパンマンの作者、やなせたかし先生は実は高知県出身。香美市には、やなせたかし記念館もあるのだ。

あまりに酒とカツオのイメージが強いためか、「お酒を飲めない人もいる!」「カツオが嫌いな人だっている!」と訴える高知県出身者は少なくない。「かつお節を削るのがうまいと誤解された」(女性/その他/28歳)と困惑エピソードを披露する声もあった。イメージは、あくまでもイメージである。

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