高知県民が県外で使って物議をかもしそうな方言「のうがわるい」

県外に出たとき、相手にどうも意味が通じなかったり、指摘されたりして、初めて「えっ、これって方言だったの!?」と気がつくことは多いもの。高知県民はどういう方言でそれを感じているのか、最も多かった回答は…?

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県外に出たとき、相手にどうも意味が通じなかったり、指摘されたりして、初めて「えっ、これって方言だったの!?」と気がつくことは多いもの。高知県民はどういう方言でそれを感じているのか、最も多かった回答は…?

【県外に出るまで、高知県の方言だと知らなかった言葉はありますか?】
・ある 40.0%
・ない 60.0%

(調査概要)
方法:高知家調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年3月25日~4月13日
対象:全国の高知県出身者 計100名

■最も多かったものは「のうが悪い」

「ある」と答えた人は、全体の40%。そして方言を使い、県外の人になんらかの形で方言であることを気付かされたという経験がある人のうち、最も多かったものは「のうが悪い」だった。これは「『頭が悪い』と誤解された」(男性/その他/60歳)という声にあるように、“脳”が悪いと受け取られがちだが、実際は“能”のほう。不便、使いにくい、状態が悪いなどという意味で使われる。

続いて多く寄せられたのは、語尾につける「ぜよ」。高知県内では当たり前につかう表現だが、

「語尾に『ぜよ』とはつけないと指摘された」(男性/金融関係/58歳)
「『ぜよ』とは中々言わないらしい」(男性/その他/45歳)

など、県外に出てから“語尾に「ぜよ」は付けない”ことを知ったという人は少なくないようだ。そして語尾といえば、このほか

・「じゃき」(男性/金融関係/36歳)
・「じゃけん」(男性/営業・販売/48歳)
・「しちょった」が意味がわからないみたい(男性/研究・開発/33歳)
・「何々しよったのに」。「何々していたのに」と言う、と指摘された(男性/その他/76歳)
・「まっちゅーよー」を県外に出てから「待ってるよ」と言うことを知った(男性/その他/41歳)
・「~ちや」普通に使ったら、なにそれと指摘された(女性/主婦/48歳)
・「しちゅーがやき」ということば。これが普通の言い方だと思っていた(男性/その他/40歳)

なども。

 

 

■その他の県外に出て通じないと知った高知弁あるある

「~ちや」は、「~だよ」にあたり、念押し、強調の意味合いが含まれる。「しちゅーがやき」は、過去進行形を表す「しちゅう」で「~し終わっている」、「やき」は「なので、だから」。続けると「終わっているから」といったところだろうか。

その他、寄せられた“県外に出て、通じないと知った高知弁あるある”はこちら。

・「いごっそう」。やんちゃ、頑固者、などの意味です(男性/営業・販売/72歳)
・机を「かく」〈※運ぶ〉(男性/コンピュータ関連以外の技術職/32歳)
・「おっこうな」。大袈裟なという意味で使う(女性/学生・フリーター/21歳)
・「うてる」。自転車で事故して病院にいくとき、「うてた」〈※怪我をした)がつうじなかった(男性/研究・開発/41歳)
・水をこぼすことを「まけた」という(男性/コンピュータ関連以外の技術職/36歳)
・「えずいわー」〈※辛い、ひどい〉。大阪弁レベルで全国で通じると思っていた。九州で通じなかった…(男性/広報・宣伝/37歳)
・「今日は冷やいねえ」と言ったら、「ひやいって何?」と不思議そうに返された。「『冷やい』は『冷やい』やろ? なんで通じんがやろう」と思った。『冷え冷え』『ひんやり』など、音や意味が近い言葉がメディアで使われていたので、問題なく通じると思っていた(女性/その他/21歳)
それ以外にも、下記のようなことばも“あるある”としてあげられていた。

・「げにまっこと」〈※本当に、の強調形〉(男性/その他/37歳)
・「あがいに」〈※あのように〉(女性/その他/40歳)
・「たっすい」〈※薄い、たよりない、弱々しい〉(女性/総務・人事・事務/32歳)
・「ひいとい」〈※一日、一日中〉(男性/企画・マーケティング/45歳)

「ぜよ」など、なかには時代劇の影響もあって広く知られている方言もあるが、それでも動詞や形容詞そのものの言葉が変わると、県外の人にとっては意味がわからないものもたくさん。当たり前に使っていた方言が県外に出たら通じなかったという経験は地方出身者あるあるだが、高知県民も同様のようだ。