県外に出た高知県民ビックリ 「サワチがない」「ぼうしパンが売ってない」

高知県民にとっては当たり前の料理でも、県外に出てしまうとほとんどみかけることはないものは案外多いもの…!?高知県民が、県外に出てみたらなくて驚いたことをまとめてみた。

高知県民にとっては当たり前の皿鉢料理(さわち)や、魚の練り物で、うどんにもよく入れられる「すまき」。

どちらも魚がとれる土地柄ならではの食文化だが、県外に出てしまうとほとんどみかけることはない。高知県民が、県外に出てみたらなくて驚いたことをまとめてみた。

【全国にあると思っていた高知県ならではのお店やモノ、サービスはありますか?】
・ある 42.0%
・ない 58.0%

(調査概要)
方法:高知家調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年3月25日~4月13日
対象:全国の高知県出身者 計100名

■「カツオのたたき」、「さわち」

高知県民が「全国区だと思っていた」もので多かったのは、やはりというべきか、カツオのたたき。そして大皿に刺身やたたき、すし、その他海と山の旬のものを盛り合わせた宴席料理である「皿鉢(さわち)料理」がないことに驚く人も多数。

「カツオのたたきを出すお店が当たり前にあると思っていた」(男性/研究・開発/41歳)という声や、「サワチがなく、がっかりした」(男性/営業・販売/48歳)、「魚をあまり食べない人のほうが多いのは不思議だった」(男性/金融関係/58歳)という声もあるほど、魚料理、とりわけカツオは高知県民にとってはなくてはならないものなのだ。ちなみに、そんなカツオのたたきは、高知県内でも西と東、海辺かそうでないかなどで、作り方や薬味が少しずつ違う。

その他魚関係では、魚の練り物で、うどんやそうめんのトッピングにも使われる「すまき」(女性/その他/21歳)も、高知県民にとっては“当たり前”!

■田舎寿司

「田舎寿司。野菜の寿司は全国にあると思っていた。東京のスーパーで売っていなかった…」と残念そうな声を寄せたのは、37歳の男性。

田舎寿司とは山間部に伝わる郷土料理で、柚子酢をきかせた酢飯に、りゅうきゅう(ハスイモ)、しいたけ、みょうがなどをネタにした握り寿司や、たけのこ、こんにゃくなどを使った詰め寿司など、旬の山の幸を用いて盛り合わせたもの。たけのこの黄、しいたけの黒、みょうがのピンク、りゅうきゅうの緑など色合いも美しく、スーパーなどで販売されている。

 

■サンシャイン

21歳の女性は、「サンシャインは普段の買い物で利用していて親しみがあるし、県内のどこででも見掛けるので、てっきり全国区だと思っていた。『えっ! 嘘やろ!』と驚いた」と振り返る。

「サンシャイン」とは、高知県高知市に本社があるスーパーマーケットチェーン。高知県に29店舗を展開しており、県外では徳島県に2店舗、愛媛県に1店舗のみ。地域密着型スーパーとして、地元民に愛されている。

 

■飲み会のときのそうめん

飲みの後に食べるものでも、郷土色が出る。高知県では「飲み会の時に素麺が出てくる」(男性/コンピュータ関連以外の技術職/36歳)のが“当たり前”。皿鉢料理には必ずと言っていいほど、大皿の素麺の皿鉢もついてくる。

また、そうめんといえば祝宴料理のひとつに「鯛そうめん」というものもある。皿いっぱいに敷いたそうめんで波、しいたけや紫蘇、錦糸卵などで土佐の海岸を演出し、その上にまるごと煮た鯛をのせた、色鮮やかなおめでたい席にふさわしい料理だ。

 

■鍋焼きラーメン

「鍋焼きラーメンの店が全国規模でなかったから、ショックだった」(女性/その他/28歳)という声もあるほど、高知県では親しまれている鍋焼きラーメン。高知県のご当地ラーメンで、昭和20年代に須崎の路地裏にあった食堂が発祥だ。鶏ガラだしに醤油ベースのスープ、歯ごたえのある細めのストレート麺。具は青ネギ・ちくわ・生卵とシンプルで、生卵を崩すタイミングに食べる人のこだわりがあらわれる。

 

■ぼうしパン、ニコニコパン

「ぼうしパン」(女性/その他/21歳)、「ニコニコパン」(女性/その他/40歳)など、独特なネーミングのパンを挙げる人も。どちらも高知県民なら知らない人はいない、根強いファンを誇るパンだ。

昭和30年代に、高知県の老舗パンメーカー・永野旭堂本店が製造・販売を始めて人気となった「ぼうしパン」。丸いパンにビスケット生地をかけて焼くメロンパンを作っているとき、ふとしたことでパンにカステラ生地をかけて焼いたところ、丸いパンの上にカステラ生地がぼうしのツバのように広がった美味しいパンができあがったのだという。以来「ぼうしパン」として親しまれ、今では他のパンメーカーからも、さまざまなバリエーションが発売されている。

そして「ニコニコパン」も、この永野旭堂本店が販売し、人気の商品。商品化されて約60年も経つロングセラー商品で、その名のとおり商品名は「みんなニコニコなるように」との願いからつけられた。出来た頃は砂糖の値段も高く甘い商品があまりない時代。バタークリームに入ったグラニュー糖のシャリシャリとした食感がクセになるおいしさで、大人も子供も、食べたみんながそのおいしさに笑顔でニコニコ。味はもちろん、その名前でも、高知で60年慕われているパンなのだ。

 

■喫茶店で日本茶

実は高知県は、人口1万人当たりで換算すると全国で喫茶店がもっとも多い喫茶天国。土佐茶を楽しむカフェも多く、「喫茶店で日本茶。当たり前だと思っていた」(男性/その他/60歳)というように、県外に出てみたら“当たり前”ではないことに気がついたという声も寄せられた。

豊かな食文化をもつ高知県。地元ならではの味を堪能したい。

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