町の歴史とアートが新しい芸術を紡ぎ出す!奈半利町「古民家 Art&Live」

奈半利町にやってきた高知の女性デュオ「スーパーバンド。」のゴッチ。
国道から一歩入った古民家や工場跡地で開催されたアート展「古民家 Art&Live」で奈半利の歴史と現代アートが融合する!

奈半利町にやってきたスーパーバンド。のゴッチ。

今回紹介するのは、もう終わってしまったのだが9月30日まで開催されていた「古民家 Art&Live」というアート展。

このイベント、その名の通り奈半利町の古民家や製糸工場跡地など5つの会場で、9人の作家によるアート作品の展示が行われている。

 

築100年!「土佐の交通王」の生家でアートに出会う

その会場のひとつとなっているのが大正7年頃に建てられた「森家住宅」。

じつはこちらの住宅は「土佐の交通王」としても知られる野村茂久馬の生家でもあり、なんと築100年の歴史を有する、それだけでも十分な芸術性を感じられる場所なのだ。

作品が展示されているのが2階ということで、昔ながらの趣ある階段を上っていくゴッチ。

階段を上った先には、開けた畳の間に飾られた作品たちが。

こちらは八角形に組まれた和紙が大小14枚並べられた野町佳代さんの作品。
その名も「Feel yourself」。

「あなたの感じるままに」という意味だろうか。

そしてもうひとつ、同じく野町佳代さんの「永遠の記憶」という作品では、布が螺旋を描くように並べられている。

さらには、襖のように展示されている横江孝治さんの作品「変容と定着」や、

樹木の力強い躍動感が表現された石見陽奈さんの「脈打つ樹」など、

家と調和しつつも、それぞれの存在感が際立っている作品ばかりで思わず見入ってしまう。

 

アートを通して製糸工場の歴史を感じる

続いてゴッチが訪れたのは藤村製絲記念館。

この会社は大正6年に藤村米太郎氏によって創業された会社で、全国でも有数の製絲会社だったという。

日本の発展とともに高い品質と企業努力で日本の衣料品や繊維業界を支え続け、平成に入り時代の流れとともに衰退する一方の業界の中でも着実で堅実な経営により「業界の奇跡」と呼ばれた。

しかし2005年、ついに工場は操業を停止…。

そんな藤村製絲記念館で展示されている作品を紹介したい。

まずはこちら。
「終わりのコクーン」と名付けられた4画面にわたる映像作品。

薄暗く暗転された展示スペースに青白く灯りを照らすように存在する4つの作品。

コクーンとは蚕などがつくった「繭」のこと。

作品の映像中では、繭に包まれた女性がその中でひとりスマートフォンを操作したり、

繭をつくって蛹(さなぎ)になろうとするカイコガの幼虫が映し出されたりと終始「繭」をテーマに映像が流れていく。

ところ変わって工場の作業場のような部屋にやってきたゴッチ。

このスペースに展示されていたのは歴代の従業員の方々の写真。

部屋一面に貼られた写真に写っている人はみな笑顔にあふれており、

この会社がどれだけ従業員に愛されていたのかがよくわかる。

そしてこの部屋の中に展示された今崎順生さんの「class room」。

こちらの作品は抽象画的ではあるが、工場に向かう、もしくは工場にいる人を描いた作品のように見える。

さらにこの部屋には、大きなキャンバスに大胆に青い絵の具で彩られた作品、先程と同じく今崎順生さんによる「Daydream」。

パッと見、抽象画のようにも見えるが、何やら椅子が設置されており「今崎先生おすすめの鑑賞スポットです」という張り紙が。

椅子に座ってみるゴッチ。

すると、絵の右隅に女性が浮かび上がってきた!
これには、テンションが上がるゴッチ。

分からない…と首をかしげるカメラマンに得意げに女性の顔と手を説明する。

この他にも「増田屋」「高田屋」「なはりの郷」とアート作品の展示会場は5会場に及ぶため見ごたえは十分だったに違いない。

古民家とアートが融合されたこのイベント。
来年開催された際には、ぜひ足を運んでいただきたい。

奈半利町 古民家 Art&Live
会場:森家住宅・藤村製絲・増田屋・高田屋・なはりの郷
※イベントは9月30日に終了

※情報提供※ テレビ高知

文/大山祐司

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