産品チーム
2016.12.09

高知名物「田舎ずし」の元祖とは!


高知名物の一つ、「田舎寿し」。

すし飯には高知特産の柚子が香り、タケノコやシイタケなどの山間部で採れる食材をネタとして使った色鮮やかなお寿司です。今も高知の郷土料理として親しまれているこの田舎寿しですが、その“元祖”をご存じでしょうか。

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昭和61年当時、全国おにぎり100選に選ばれた際の写真

 

高知県代表「田舎寿し」

今から30年前の1986年、当時の食糧庁(現農林水産省)が主催した「全国おにぎり100選」に旧葉山村久保川地区の女性グループが「田舎寿し」を応募することを考案し、高知県代表として選抜されました。これが、高知の田舎寿司が全国で脚光を浴びた最初の出来事と言われています。

 

その中心となったのは、当時から女性グループのリーダー的存在であった笹岡三栄さん。若い頃からお父さんにお寿司作りの基礎を習っていて、「全国おにぎり100選」コンテストに向けて、みょうがやリュウキュウなど地元で採れる食材を使い、見た目も美しいお寿司を考えついたのだそうです。笹岡さんは今でもこの女性グループで後輩を指導しながら、田舎寿司や味噌などの加工品を手作りするなど、現役でご活躍されています。

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田舎寿しの元祖と言われる笹岡三栄さん。78歳でもまだまだ現役!

 

スーパーポジティブおばあちゃん
70歳代後半のご年齢ではありますが、趣味はなんと…パソコン!

ワープロソフトを駆使して、女性グループの活動の歴史を写真付きで紹介する冊子を作ったり、FacebookなどのSNSで情報発信したりと、新しいものを前向きに取り入れる姿勢を持ち続けており、とにかく気持ちも行動もお元気!

パソコンの他にもちぎり絵、お琴、お茶、洋裁、和裁、パッチワークなどなど、実に多彩な趣味をお持ちのスーパーポジティブおばあちゃんなのです。この行動力は昔からで、1990年には仲間と米国ロサンゼルスに渡航し、自慢の田舎寿司と地元の食材を売り込んできたのだとか…。

 

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米国ロサンゼルスで地元をPR!その全記録がこの一冊に。笑いあり、涙ありの物語。

 

安心安全。おいしい。笑顔。

笹岡さんの作る田舎ずしは彩り豊かで目でも舌でも楽しめるお寿司です。すし飯は柚子が効いていて、ネタの酸味や甘みとよく合います。もちろん添加物は不使用で、素朴な味ながら、深みがあり、無意識に笑顔になってしまう、そんなお味です。なかなか都会では食べられないですよね。

 

この日は町内で行われるイベントで販売するためのお寿司作りに大忙し。同じ女性グループの2名と一緒に、タケノコ、しいたけ、みょうが、りゅうきゅうなどのお寿司を作られていました。すし飯の調味料の配合レシピなどは全て笹岡さんが考案されたんだそう。お仲間にテキパキと指示をしながら、どんどん美味しそうなお寿司が完成していっていました。

 

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熟練の技が光る、色鮮やかなお寿司

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緑色が高知野菜「リュウキュウ」のお寿司

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完成したお寿司はきれいにパック詰めされ、旅立ちのときを待ちます

 

人生100歳時代に向けて

「毎月忙しいけど、これからも色んな料理を作り続けますよ!」と笑顔で語る笹岡さん。

お料理が大好きで、いつでも新しい料理のレシピを考えているんだそう。80歳を目の前に、まだまだ新しいアイデアを考え続ける笹岡さんは、まさに高知家のポジティブ力を象徴する方でした。

 

今後、日本人の平均年齢は100歳以上にまで伸びるという研究結果もあるそうです。そんな超高齢化社会を充実して過ごしていくためには、常に新しいことを考え、挑戦し続ける気持ちは欠かせないものかもしれません。

 

今回は高知の郷土料理「田舎寿し」の原点をご紹介しました。高知にお越しの際には、ぜひ味わってみてくださいね。日曜市をはじめとした街路市や道の駅、直販所等でご購入いただけます。
(日時によっては売り切れのことも…)

作り手によっても味が違ってきますので、ぜひご自身のお気に入りを見つけてみてください!