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高知県産の素材をふんだんに使用したクラフトコーラ「sawachina」を全国に届けたい!小野義矩 さん【高知家の新家族紹介】

この情報は2021年5月7日時点の情報となります。

高知家の家族をご紹介!人のあたたかさや、大自然が自慢の高知県。そこで暮らす人たちにフォーカスをあて、日々の生活や仕事について魅力を探る。

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クラフトコーラ

高知市から車で西へ30分ほどのいの町に移住し、クラフトコーラブランド「sawachina(サワチナ)」を立ち上げた小野 義矩(よしのり)さん。

神奈川県川崎市出身の小野さんが、縁もゆかりもない高知でなぜ現在の活動を始めることになったのか、根掘り葉掘り伺ってみた。

 

高知に移住しようと思ったきっかけは?

小野さん:長男の出産や子育てが、大きなきっかけです。元々、スポーツ自転車ブランドのショップ店長をしていましたが、土日と連休が稼ぎ時のため休めなかったんです。妻が土日休みのため、家族3人が休みの日にゆっくり過ごすという時間が全くとれてなかった。長男が大きくなるにつれて、この状態は理想的な姿ではないと感じていました。ずっとこのままではいけない、その思いが強くなって移住を決意しました。

その中で、今まで行ったことのないところに移住しようと。

日本地図を広げて、どこへ行ったことないかと考えたら四国に行ったことがなく、更に暖かい場所が良いなとなった時に、直感的に高知しかない!と思い、高知で新たなチャレンジをしようと決めました。ロジカルに決めたわけではなく、エモーショナルな決断でした(笑)。

高知への移住を決める際に、東京の移住コンシェルジュさんに自分の思いであったり、トライしたい環境を伝えたところ、今住んでいるいの町と室戸市を推薦されました。

その後、さすがに一回は現地を見ておかないといけないと思い、4泊5日で初めて家族と高知に旅行に行きました。いの町や室戸市、更には四万十方面も周ったんですが、妻の仕事が高知市内に決まったため、利便性を含めていの町に決めました。

 

クラフトコーラ「sawachina」を作ろうと思った理由は?

クラフトコーラ

小野さん:高知に移住後、地域おこし協力隊として活動していました。その中で空き店舗を拠点にして、いの町商店街エリアを盛り上げたい、コミュニティを作りたいと思い、お店をオープンしました。

お店で提供するものを何にするか考えた時に、身体に良くて話題になるもの、さらにいの町が生姜栽培のルーツという説もあり、その生姜を活かせる”何か”を生み出したいと漠然と頭に浮かべていました。

いろいろ探している中で、クラフトコーラに出会いました。元祖クラフトコーラ専門ブランドの「ともコーラ」さんのクラフトコーラを飲んで、衝撃を受けたのと同時にこれは面白いと。ただ、そのまま販売するのは違うなと思い、オリジナルなものを作りたいという思いが湧いたので、sawachinaを作ることを決めました。

高知に来たからには今までとは違った挑戦をしたいと思っていたので、悩まなかったですね。更に後押しになったのは協力してくれた生産者の方ももちろんなんですが、クラフトコーラにはこれを入れたらダメ!のような食材がない。高知の食材を活かして、今までにない組み合わせが出来る点にも魅力を感じました。

ただ、最初は配合がうまくいかず一回では決まりませんでした。実際に作ってみたらゆず等の味が強かったり、減らしたら減らしたで香りがなくなったりと苦労しました。

実は現在も試行錯誤中で、例えば第一弾は山椒をそのまま使用していたんですが、製造過程で香りが飛んでいたので、山椒をドライにしたり、パウダーにしたりしてベストを模索しています。

生産者さんに加え、一緒にプロダクトを手がける高知生まれのデザイナー&エディターのユニット「chuu!」にも試飲していただきました。また、地元高知の方々にも愛されるブランドにしたいという想いが強いので、周囲の友人にも飲んでもらいました。僕自身は関東出身の東側の人間で、どうしても高知の人たちとは味覚が違うと思っていたこともあり、そこは慎重に進めました。

 

味やデザインのこだわり、名前の由来を教えてください。

小野さん:味に関しては、高知の「酢みかん文化」を活かしつつ、sawachinaっぽさを感じてほしかったのでベースの5つの食材は固定にしつつ、後味やキレの良さを、柑橘の素材や配合量を製造ごとに変えながら変化を与えています。

デザインに関しては、モデルやデザイナーも含めオール高知で制作したいという想いがありました。

そのため一緒に手掛けるチームメンバーは、地元高知ということにこだわりました。さらに見た目に関しては、クラフト感やぬくもりを大切にしています。

よく驚いてもらえるのですが、実はラベルなどは手書きでして、それをくみ取ってデジタルで合わせている感じです。デジタルに書き加えているのではなく、手書きにデジタルの部分を付け加えていると理解してもらえれば。

また高知の伝統食文化である「皿鉢(さわち)」の大皿をデザインに落とし込みたく、丸の周りにあふれんばかりの素材たちというイメージでデザインは制作しています。もっと言うと、sawachinaというブランド名の中に、皿鉢を入れ込むことで「このブランド名ってどういう意味だろう?」と関心を持ってほしいなと。僕も神奈川の人間だったのでわかるんですが、皿鉢って読めないんですよね(笑)。「さわち」と調べてもらうことで、高知県民はハレの日にこういう祝い方をするんだ!と少しでも多くの人に知ってもらいたいという想いも込めています。

さらに南国・高知っぽいポップでカラフルな色を使用することで、家に届いた瞬間に”高知のクラフトコーラ”と感じてもらえるように意識しています。

 

移住してきた小野さんが普段意識していることはありますか?

小野さん:なんでしょうね…。確かに高知県の方々は優しい方が多いのですが、必ず僕からコミュニケーションのパスを出すようにしていますね。挨拶回りは、名刺を持って一軒一軒こういう想いで活動していますと、直接伝えることを意識しています。

また、地元のコミュニティとの結びつきを強くするために、消防団に入ってみたりと待ちの姿勢ではなく、自分から地域に溶け込もうと動いています。こちらから投げたパスが相手から返ってこなかったら、再度こちらからパスを送るなど、地道な活動ではありますが、それに尽きます(笑)。

 

ブランドを発表してからどういう反応がありましたか?

小野さん:地元の方々はとても喜んでくれましたね。和ハーブや天然塩、製糖活動など、伝統産業のことや身近にありすぎて気がつかない素材のことを認知するきっかけになったかと思います。

また取り上げていただくメディア、例えばこの前女性誌に商品を紹介してもらったんですが、Instagramなどに女性からのDMが増えましたね。内容は、次はいつ発売しますか?という内容が多くて。

一回で多く作れるものじゃないので、そこは丁寧な連絡を心がけています。

問い合わせは東京、神奈川など首都圏の方が多いですね。狙ってそうなったわけではないのですが、高知からでもしっかり届けることができるんだと手応えを感じています。購入者の男女比は7割以上が女性です。添加物や人工甘味料などが一切入っておらず、健康的なものだけど、ちょっとご褒美感があるものとして認識してもらえているんじゃないかなと思っています。

 

基本的な飲み方以外で小野さんおすすめのsawachinaの楽しみ方は?

クラフトコーラ

小野さん:色んな楽しみ方があるので、一概にこれ!とは言えないんですが(笑)。あえて言うなら、北川村の「ゆずサイダー」と混ぜると柑橘感が増して個人的にはおすすめです。あとはレモンサワーのもとですね。これは男性女性問わず楽しめるかと。

朝、目覚めたタイミングは炭酸水で割ったり、寝る前はリキュールで割ったり、色んなタイミングでクラフトコーラは楽しむことができるので、様々な用途で楽しんでもらえれば嬉しいですね。

今はECを中心に展開していますが、最近ではスーパーマーケット「ライフ」が新ブランドを立ち上げられて、その吉祥寺店で3月から取り扱いを始めてもらっています。ただ生産量もそこまで多くないので、一気に拡大していくというよりは自分たちの身の丈にあった展開を進めていこうと思っています。

 

高知で仕事をする魅力は?

小野さん:例えば、実店舗を出す際など、コストを掛けずにトライできることは本当に魅力だと思います。これが都内だとそうはいきません。 その点で、チャレンジがしやすいと感じます。

また高知市内をはじめ、中山間エリアでもネットがひかれていますし、WEBを通して何かを情報発信する環境は整っているかと。たくさん打席に立ち続けて、一回失敗したら終わり!のようなプレッシャーに苛まれないので精神衛生上、良いですね。

近くのおばあちゃんがお米を分けてくれたりするので、食いっぱぐれることもないですし(笑)。

それは冗談にしても、地域のつながりで助けられることは非常に多いので、そういった意味でも安心ですね。

あとは一次産業に携わりたいのか、起業したいのか、そこは自分で決意したことを最後までやりきる胆力があれば、高知で仕事をすることはより人生を明るく楽しくしてくれるんじゃないかと思います。

クラフトコーラ(隣は奥様)

もし困ったことがあれば僕に連絡ください(笑)。

 

ブランド情報

高知クラフトコーラ「sawachina」

問い合わせ:kochicraftcola@gmail.com
備考:高知県内ではいの町の「GOOD FIVE」など複数店舗で購入可能。
   ※在庫に限りあります。

 

GOOD FIVE
住所:いの町大国町3108
https://www.instagram.com/good.five.base/