高知家の◯◯
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滋味深い竹弁当とベテランガイドの魅力がつまった「土佐塩の道」    

この情報は2019年6月7日時点の情報となります。

香南市赤岡町から、香美市物部町を結ぶ「土佐塩の道」。400年の歴史を持つ道を、ガイドとともに歩く塩の道ウォーキングに高知家の○○取材班が参加してきたぞ。

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「土佐塩の道」は、香南市赤岡町から香美市物部町を結ぶ約30kmの道を指す。海岸沿いの町である香南市赤岡町からは、塩や海で採れる産物などを。山間の香美市物部町からは山で採れる産物を運んでいたという。400年前には生活必需品が運ばれる産業道だったその道が、今では自然体験観光ができる観光地になっている。

◯◯取材班が参加したこの日は、「高知イオンクラブ」のご一行様が塩の道ウォーキングに参加していた。

 

コースは8通り

コースは2~30kmまで8通りのあり、お好みのコースを選ぶことができる。この日は約6km、朝10時に出発して、途中昼食を食べて14時30分に下山する4時間30分のコース。

山道をあまり歩くことのない◯◯取材班は少し不安を感じながらも、塩の道ウォーキングに同行させていただくことに。

歩き始めると、道中にいくつものガイドスポットがあり、そのスポットでは「塩の道」の顔といっても過言ではない公文寛伸さんが説明をしてくれる。このガイドがあるから6kmの道のりも、楽しく会話をしながら歩くことができる。

 

名物弁当

約半分の距離を歩いたところでお昼の時間。待ちに待った「竹弁当」だ。この竹弁当は、塩の道を歩いた人しか食べられない限定品。

弁当箱から手作りというこだわりようだ。山から切り出した竹を、皮を剥ぎ、弁当の形にそぎ落とした後、手触りがよくなるよう丁寧に仕上げをされた弁当箱だ。全てガイドの公文さんの手作業というから驚きだ。

お品書きと花が添えられ、おもてなしの気持ちが見て取れる。
本日のお品書きは、このとおり。

これは、割った箸を筆の代わりにして書かれたものだそう。これもおもてなしの気持ちである。

ふたを開けてみると、このとおり!山の幸が満載だ。

なんと、この弁当は、すべて自然に帰ることができるもので作られているという。また、肉や魚を使わず、植物性のものだけで作られた弁当なのだ。
植物性の材料だけで作られたというが、完食すると十分にお腹が満たされる。特に、弁当の中央にある大豆を炒った「春の大豆」というおかずは、この日の参加者からも大人気で、「買って帰りたい。」「商品化してほしい。」という声が。
◯◯取材班も、田舎の「おばやん」が作る弁当に美味しさと同時に懐かしさを感じた。

 

お腹がいっぱいになったところで、残り半分の塩の道歩き。

道の途中には、土佐塩の道のキャラクター「さくら丸」の道しるべ。

この土地で育ち、この土地へ深い愛情を持つ公文さん。子どもの頃の思い出や、ご自身の持つ雑学なども交えたガイドに、6kmという長い道のりも楽しく歩を進めることができ、あっという間に目的地に到着してしまった。

晴天に恵まれ、この日の最高気温は28度まで上昇した暑い日だったが、日常では味わえない山の空気を満喫でき、心が癒される時間を過ごすことができた。

 

名物ガイドにインタビュー

最後に、塩の道ウォーキングになくてはならない名物ガイドとなった公文寛伸さんに、お話を伺った。

 

-塩の道は昔から観光客が訪れる場所だったんですか?
公文さん:400年前には産業道やったけど、その後は整備されずそのままになっちょって、観光で歩けるような道じゃなかったがよ。

-その道を整備して、今の塩の道ができたきっかけは何だったんですか?
公文さん:1946年(昭和21年)の南海地震の時に倒れてしもうた石があって、ずっとそのままになっちょって、17年前にそれを8人の仲間で建て直したがよ。そのときに、私が子どものころ歩いて学校に通いよったこの道を、もう一回みんなに歩いてもらえる道にしたいと思うたのがきっかけやね。

-一度は荒れてしまった塩の道を再生されたんですね。
公文さん:それから仲間とこの道の整備を始めて、2年後には日本ウォーキング協会選定「美しい日本の歩きたくなるみち500選」に選定してもろうたね。

-公文さんはおいくつですか?
公文さん:もう82歳よ。

-82歳で塩の道ガイドをされるのは、ご負担ではないですか?
公文さん:体は大丈夫やけど、ガイドをした後はやっぱり足がしんどいねぇ。けんど、私が毎日歩きよったこの道を色んな人に歩きに来てもらいたいと思いゆう。

-これから、もっとたくさんの方に塩の道に来て、喜んでもらいたいですね。
公文さん:そうながよ。今ちょうど自然を体験するような観光が人気になってきちゅうき、ここにも来てもらいたいねぇ。自然体験に興味がある方は、ここに来て、良さを感じてもろうて、好きになってもらいたいねぇ。私が引退した後も、次の時代につなげていけるようにせないかんと思うちゅう。

 

次の世代に続く「土佐塩の道」

この地域を大切に思う気持ちがお客様に伝わり、塩の道のベテランの名物ガイドとなっている公文さん。今は次のガイドの育成にも力を入れている。香南市と香美市をつなぐ、この文化遺産が後世まで受け継がれてほしい。

 

お問い合わせ先

香南市観光協会:TEL0887-56-5200  FAX:0887-56-5545

香美市いんふぉめーしょん:TEL0887-52-9880 FAX:0887-52-9881