高知家の◯◯
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目指すは高知龍馬マラソン2連覇!超ストイックランナー棚橋さん

この情報は2020年1月27日時点の情報となります。

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「高知龍馬マラソン」は高知県庁をスタートし、はりまや橋や太平洋、仁淀川といった高知県内の名所をめぐる42.195kmのコース。毎年、1万2000人のランナーが早春の高知を駆け抜ける。

2019年大会からは「ファンラン」という部門が開催され、子どもや車椅子のランナーが走る楽しみを感じながら、高知市の中心街を駆け抜ける。様々なランナーが参加しやすくなり、一層人気が出ている。

そんな龍馬マラソンを、昨年、2時間27分37秒というタイムで制したのが棚橋健太さんだ。昨年までは大学生だった棚橋さんは、今年社会人1年目。県内の企業に就職し、龍馬マラソン2連覇を目指しているという噂を聞いた◯◯取材班はさっそく取材を申し込んだ。

 

フレッシュな銀行員に転身

緊張しながらも笑顔で我々を迎えてくれた棚橋さん。

棚橋さんが就職したのは、四国銀行。現在配属されているという野市支店で、爽やかな笑顔で待っていてくれた。

4月に入行して約10ヶ月。現在は300人のお客様を任され日々奔走している。

棚橋さん:覚えることも多く、失敗することも多いです。先輩たちに優しく、時に厳しく指導してもらっているので、それに応えて成長していかないとな、と思っています。

毎日カブにのり、お客様のところをまわっている棚橋さん。お客様とも少しずつ信頼関係を築いているところだというが、「マラソンの棚橋さん」として顔を覚えてもらっている人もいるのだとか。

目下の目標は、お客様に満足いただける提案ができる銀行員になること。資格取得はもちろんだが、お客様が求めることに応えていける行員を目指している。

棚橋さん:長距離走をしていて学んだのが、欲を持って成長していかないといけないということ。そして、成長するには、しんどい思いをしないと伸びないということです。何事も、伸ばしていくには共通するところがあると思うので、仕事でもその気持ちで取り組んでいます。

さすが長距離選手。3kmのジョギングでも挫折してしまう◯◯取材班は、心の中で「すみません」とつい呟いてしまった。

 

長距離走との出会い

棚橋さんが長距離走と出会ったのは、中学1年生の時にテレビで見た「箱根駅伝」だ。当時、東洋大学で「山の神」と呼ばれていた柏原選手の走りに感動し憧れを抱いたことから、当時所属していたサッカー部を辞め、陸上部に入部。そこから長距離一筋の学生生活を歩んできた。

農業高校を進学先に選んだのも、陸上部が強いという理由から。大学進学の際も、推薦してもらった大学の中で最も箱根駅伝に近いのではと考え、創価大学に入学した。

しかし、大学に入学後は全国から集まった選手のレベルの高さに挫けそうになることも。さらに追い討ちをかけるように、初めての怪我を経験。陸上を始めてから、初めて2ヶ月ほど走れない期間を過ごすこととなる。それでも励ましてくれるコーチや仲間の存在で奮起し、走れる体を作るためのトレーニングなどを行い、選手として復帰することができた。

長距離を始めたきっかけであり、目標である箱根駅伝に学生生活の全てを注いできたと言っても過言ではない。

しかし、棚橋さん在学中の箱根駅伝出場は叶わなかった。生活の全てを捧げて目指してきた箱根駅伝へ出場できないということで、しばらくの間は立ち直ることができなかったという。

棚橋さん:しばらくは走っていても虚しい感じで、全く吹っ切れませんでしたね。そんな時にコーチが「東京へ送り出してくれた親や高校の先生のために、もう一度がんばろう」と声をかけてくれて。それで、龍馬マラソンで自分の元気に走る姿を見てもらいたい、という思いを持つようになりました。ここしかないって気持ちでしたね。

そうした恩返しの気持ちで参加したのが、昨年の龍馬マラソンだ。先述の通り、棚橋さんはそこで見事優勝を果たし、お世話になった方々へ感謝を伝えることができた。

 

高知龍馬マラソン2020に向けて

大学時代に故障なども経験し、体のことについてより深く知った棚橋さん。社会人となり限られた練習時間の中で、どう効率的な練習を組み合わせて調整していくかということに現在は注力している。

この日は、母校である高知農業高校のグラウンドを借りて練習を行なっていた。取り組んでいるのは、「勝つため」の練習だ。

土曜は20kmのスピード系の練習、日曜は30kmの淡々と走る練習を予定していると教えてくれたが、本番までにはまだまだ細かな調整を行うという。

今年は、四国銀行のユニフォームを着て走るという棚橋さん。社会人となり挑戦する龍馬マラソンでは、去年とはまた違ったプレッシャーがあるかと思いきや、本人は意外にも楽しみにしているという。

棚橋さん:昨年と思いは変わらずです。自分を応援してくれている人たちの思いに応えられる走りをしたいです。

高知龍馬マラソン2020の開催は、2月16日。棚橋さんの走りに注目だ!

 

文/長野春子