高知家の◯◯
  • facebook
  • twitter
  • mail
  • mail

店内に一歩足を踏み入れるとそこはワンダーランド! 吾妻手芸店がインスタ映えどころじゃない

この情報は2020年1月29日時点の情報となります。

いの町に個性的で独特な世界観の手芸店がある。まるでワンダーランドに飛び込んだかのような素敵なお店と、その店主をいの町の地域おこし協力隊がご紹介。いの町の魅力を発信します!

line

「不思議の国のアリス」の物語では、アリスは時計ウサギを追って穴に落ち不思議の国にたどり着く。いの町には、間口から店に一歩足を踏み入れるだけでたどり着けるワンダーランドがある。路面電車の伊野電停から歩いてすぐのところにある吾妻(あづま)手芸店だ。入口にはすでに何やら色々とぶら下がっている。いざワンダーランドへ!

 

小物たちがあふれんばかり

店内に足を一歩踏み入れたところ。

あふれんばかりの手芸用品や手作り小物が天井からぶら下がっていて、棚や台の上にも所狭しと並んでいる。そのため店の奥がどうなっているのかは全く見えないし、細い通路は腰をかがめないと前に進めない。気を付けていても一歩踏み出すごとに天井からぶら下がっているアイテムに触れてしまい、チリンチリン、コツンコツンと、楽しい音が鳴る。まるで宝石箱のジャングル。

 

その正体は、3代続く老舗の手芸店

お店で扱っているのは、古いボタンやベルトのバックル、レースやファスナー、布生地などの手芸用品と、キーホルダーを中心とした昔懐かしのレトロアイテム、そして3代目の店主・森田和光さんの手作り小物だ。

-このお店はいつ始めたんですか。
森田さん:いつ始めたか忘れたけんど…僕は3代目やき、50年以上前やね。昔は普通の手芸店だったがやけど、こんなになったのは僕の代からやね。1回来たらリピーターになるお客さんが多いがよ。高知市からが多いけんど、土佐清水や室戸からわざわざ来てくれた人もおったで。最近はクルーズ船の外国のお客さんも結構来ゆうね。

 

時空を超えて出会う レトロな手芸用品たち

手芸用品は昭和レトロな掘り出し物がざくざく。ハンドメイド好き、レトロ雑貨好きにはたまらない空間だ。売れ筋は一個30円のアンティークボタン。プラスチックや木、金属っぽいものなど、質感もいろいろ。野菜や電話など、ユニークな形のボタンも楽しい。

壁面にも天井までたくさんのボタンが。でも横にある森田さん作のオブジェも気になる。

アップリケも年代物がたくさん。モチーフは花や動物や、昔の漫画など。

-昔懐かしい物ばかりですね。
森田さん:どう見ても古いろ。僕は今68歳やけど、幼稚園の頃からそこにあると思うで。そんなの今売ってないろ。

と森田さんが笑う。

箱の中を物色するだけでタイムスリップしたような感覚を味わえる。昭和を感じるデザインが逆に新鮮でかわいく、乙女心をくすぐる。スプーンおばさん、懐かしすぎる!!

量り売りのチロリアンテープはカラフルでポップなデザイン。

レトロなベルトのバックル。「それはぼくのお母さんが仕入れたやつやね。」と森田さん。レトロ風ではなく、本物の当時のデザインにキュンとする。バレッタなんかにリメイクしたらかわいいはず!

「こんなのもあるで~」と見せてくれた、レトロ柄リボンもいろいろ。
整然とした量販店とは違う、個人商店ならではの品ぞろえが独特の空間を作り、お店を唯一無二の場所にしている。

レースとファスナーの棚。ここだけ見ると普通の手芸店にも見えるが…

振り返れば、手芸用品と手作り小物があふれんばかりのワンダーランドが広がる。

 

店内を埋めつくす 個性的な手作り小物たち

取材時はクリスマスが近かったため、店内はクリスマス小物もたくさんあった。手芸用品以外はほとんどが森田さんの手作りだ。「これ、全部出すのに10日くらいかかったきね。」という言葉にも納得。普段の商品にプラスして季節に応じた商品を準備し、森田さんがディスプレイしているそう。

手づくり小物はひとつひとつに値段がついていないため、気に入ったものを見つけたら森田さんに聞こう。

キラキラしたビーズ小物たち。背面から蛍光灯で照らすディスプレイも凝っている。

ポンポンでできた森田さんの手づくりストラップは人気商品。写真は2020年の干支、ネズミと、ほんわかした顔のくまちゃん。もちろん干支は12種類すべてある。色のバリエーションもいろいろ。手作りのためひとつひとつ表情が違うので、自分好みの子を見つけたい。

さっき見たお母さんが仕入れたベルトのバックルで、森田さんがつくったブローチ。

 

見れば見るほど発見のある店内

無秩序に見えて、よく見ると実は法則がある店内のディスプレイ。この辺はグリーンでナチュラルなエリア。ちょっと乙女な感じ。

なんとなくアジアのマーケットを彷彿とさせるような、キーホルダーのディスプレイ。中には、懐かしいキャラクターのグッズもちらほら。

お店に行くたびに少しずつレイアウトが変わっていて、毎回新たな発見がある。宝探しのようなワクワク感がすごい。

ワンダーランドに入り込めるミラーも発見!

フィルターに頼らなくても被写体のパワーがすごいので、どこを切り取ってもインスタ映えどころじゃない写真が撮れる。店内で写真を撮るときは、森田さんに一声かけて。

 

迷うのも楽しいお買い物

子どもの人形用に洋服を作りたかったので、手芸店らしく(?)最後に布地とレースを買って帰ることに。

え~人形の洋服、自分で作るが!?すごいやいか~~!!」と褒めてくれる森田さん。そんな大した腕前じゃないと伝えても、「いやいや、すごいやん!!」と何回も言ってくれる。嬉しい。生地やレース選びも「あれやない、これやない」と一緒に探してくれて、買い物しながら女子トークが盛り上がる感じがまたまた楽しい。

森田さんに見繕ってもらったこれが…

こんなワンピースに!!

子どもが小さいので今回アンティークボタンは諦めたが、シックでちょっとレトロなワンピースができた。ありがとう森田さん!!次は自分用に、ボタンやバックルを使ったリメイクにもチャレンジしたい。

 

すべてがワンダーランド!

そう言えば、店に入る直前、ギュイィィイーーンとエレキギターのファンキーな音色が漏れ聞こえていた。「森田さん、有線でもかけてるのかな」と思っていたが、店内を進み、顔を上げると…

ん??

え!!!!

なんと森田さんが演奏していた。3曲ほど披露していただき、手芸店に来たはずなのにミニライブまで楽しめてしまった。やはりワンダーランド!!

店内から間口を見たところ。ここを抜けたらいつもの日常が待ってるのか…

個性的で独特の世界観を持ったお店を作り上げている森田さんだが、とっても気さく。手芸用品の買い物の相談にも親身に乗ってくれ、ぴったりの材料を一緒に探してくれる。レトロな掘り出し物を見つけに、あるいは森田さんのオンリーワンの手づくり小物をゲットしに、いの町のワンダーランド「吾妻手芸店」に迷い込んでみてはいかがだろう。

 

施設情報

吾妻手芸店
住所:吾川郡いの町2273-2
TEL:088-892-0213
定休日:日曜日
営業時間:不定(買い物などで不在の場合があります。)