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「高知家の〇〇編集部だけが知っている!食べ歩きスト・マッキー牧元がプライベートで訪ねたお店」 高知満腹日記 連載100回記念企画 第三弾

この情報は2020年5月31日時点の情報となります。

読者の皆様、いつも「高知家の〇〇」をご愛読いただき感謝申し上げます。高知家の〇〇編集部です。
このたび、立ち食いそばから割烹、フレンチからエスニック、スィーツから居酒屋まで、年間600回外食をし、料理評論、紀行、雑誌寄稿、ラジオ、テレビ出演を超多忙にこなす食べ歩きスト・マッキー牧元さんが寄稿してくださっている「高知満腹日記」が、連載100回を迎えます。
100回記念として、高知の旨い店旨いもの、生産者さんを西から東まで訪ね歩いたマッキー牧元さんの人気記事、ご自身のお気に入り記事を、改めてご紹介しますので是非ご覧ください。
最近読者になっていただいた方も、最初から読んでいただいている方も、楽しんでいただけると思います。
また、100回記念特別企画もご用意しておりますので、こちらもお楽しみに。

今回は、そんなグルメなマッキー牧元さんが、プライベート旅行でも食べに行ったというお店を紹介します。

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高知市に来ると、カツオの洗礼を受ける。

多くの飲食店の店先に「カツオ」の文字が踊っていて、これはどうしても、なんとしてでも「カツオを食べなきゃあかんぜよ」という気分になってくる。

おなじみの「カツオのたたき」だけではなく、皮をつけたままや皮を引いた刺身も揃っていて、旅人としてはその質の高さに魅了される。

最初に驚かされたのは、「塩たたき」であった。

玉ねぎ、ネギ、ニンニクという薬味は変わらないものの、ポン酢ダレではなく、粒の大きい高知の天日塩を炙ったカツオの切り身にふりかけたもので、ポン酢よりもカツオの旨味が引き立って、酒が進む。

「高知に来たなら是非塩たたきを食べて」」と、「ひろめ市場」の「やいろ亭」に連れて行かれ、食べたのが最初だった。

塩だけで食べる。

それは鮮度と質が高いカツオが大量に流通する、高知という土地ならではの食べ方なのである。

しかし、これで驚いていてはいけない。

これがカツオなのか! と、目を見開き、膝を打つカツオがあったのである。

カツオの色気に惚れる

「ゆう喜屋(ゆうきや)」は高知市内にあって、寿司も握ってくれる酒亭である。

この店でカツオの皮付きの刺身と、皮を引いた刺身を食べて、愕然とした。

色からして違う。

深緋というか暗紅色というか、いままで出会った濃い赤をしていない。

うっすらとピンク色がかった紅色なのである。

皮付きの方は、その薄紅色に銀色が対比して、皿の上で波しぶきが舞っている。

もはやその姿は、凛として、手をつけるのをためらうほど神々しい。

色気と潔さが入り交じった自然の不思議を抱えている。

この上なく新鮮なカツオだからこその色なのだろう。

噛めばねっちりと舌にしなだれ、品のある脂の甘みが滲み出て、その奥にひっそりとたくましい鉄分が眠っている。

一片の刺身が、意志を持ったかのように舌の上で崩れていく。

僕はカツオとディープキスをしている錯覚に陥って、心が溶けてしまった。

食べ物に、食材に惚れるとはこういう瞬間をいう。

高知に来てよかった。

真のカツオに惚れてよかった。

 

高知県高知市帯屋町1丁目「ゆう喜屋」にて