アスリートにターキーを! 高知県産の七面鳥「しまんとターキー」にかける熱すぎる想い

高知県中土佐町の山間部、大野見地区には「七面鳥」で世界を見据える熱き男がいる。

四万十川が穏やかに流れる中土佐町大野見地区(旧大野見村)。人口1,200人ほどのこの地域は寒暖差が激しい土地で、美味しいお米の産地として知られている。

この大野見地区で、全国的にも珍しい国産の「七面鳥」を新たな特産品とすべく奔走する若者がいる。

大野見七面鳥生産組合の組合長、松下昇平さん。

松下さんは大阪府藤井寺市出身。趣味のトライアスロンで中土佐町を訪れたことがきっかけで中土佐町に興味を持ち、地域おこし協力隊として中土佐町に移住した。着任して以降、地域おこし協力隊としての活動のほとんどを大野見地区の七面鳥「しまんとターキー」に捧げているほどの熱の入れようだ。

 

大野見で七面鳥!?

アメリカでは11月の感謝祭(Thanks Giving Day)やクリスマスによく食べられる七面鳥。なぜこの大野見地区で七面鳥が飼育されているのだろうか。

松下さん:「実は大野見では約50年前から七面鳥の飼育が行われています。今では国内で七面鳥を飼育している場所は数か所しかありませんが、当時は全国的に七面鳥ブームだったようです。」

松下さんによると、明治に入るとともに洋食文化の一つとして七面鳥を食べる習慣が日本に伝わり、昭和天皇の即位礼の饗宴料理の一つとして「七面鳥炙焼」とうメニューが登場したほど、日本の各地で七面鳥が親しまれていたようだ。大野見地区でも最盛期には10軒以上が七面鳥の生産を行っていたという。

いまでも大野見には七面鳥好きの方が多いようで、

松下さん:「県内各地のイベントに串焼きの屋台を出店するのですが、大野見のイベントが一番売れますね(笑)

というほど、大野見は七面鳥とのつながりが深い土地なのだ。

 

アスリートにターキーを。

松下さん:「七面鳥はアスリートに最適な食べ物なんです。」

日本食品標準成分表2015年版(七訂)を見てみると、七面鳥の肉は、高タンパク食品としてよく知られる「鶏むね肉」と比較して『低カロリー』かつ『低脂質』の高タンパク食品で、さらに鉄分やビタミンも豊富であることがわかる。

松下さん:「『イミダゾールジペプチド』ってご存知でしょうか? 抗疲労効果や運動のパフォーマンス向上が見込めるとアスリートに注目されているアミノ酸の一種ですが、この『イミダゾールジペプチド』が七面鳥に多く含まれているのではないかということを、今まさに大学など研究機関と検証中で、近日中に結果が出る予定です。」

今年、念願だった新しい食鳥加工施設が完成し、事業は一歩一歩前へ進んでいる。

その一方、飼育ノウハウの確立や食鳥処理の効率化など、事業を完全に軌道に乗せるまでには乗り越えるべき壁もある。

松下さん:「七面鳥に関わることになってから、いろいろな人に協力してもらっているので、なんとか結果を出したい。しまんとターキーを核にして大野見を全国の人に知ってもらい、他にもある大野見のお米やトマト、生姜、どぶろくなどの美味しい産品を全国に売っていきたいです。」

ホテルやレストランからの引き合いが多く、味の評判も上々だという。

また、欧米ほど定着していない七面鳥を食べる文化を広めようと、松下さんたちは高知県内の様々なイベントでしまんとターキーの串焼きを積極的に販売している。

「七面鳥本来の味をまずは知ってもらいたい」という想いから、味付けはシンプルに塩コショウのみ。イベントで見つけたときは松下さんの熱い思いを感じながその味を堪能してもらいたい。

松下さん:「来年から、ラグビーワールドカップや東京五輪などの大きなスポーツ行事が続くので、今は勝負のとき。七面鳥が一つの産業として成立すると大野見で示すことができれば、さらに四万十川流域のいろいろな地域で『しまんとターキー』の事業を広めていきたいという想いもあります。」

ひたすら前を見続ける松下さんの挑戦は、まだまだ続く。

 

■大野見七面鳥生産組合オンラインショップ

https://onomiturkey.buyshop.jp

■大野見七面鳥生産組合Facebookページ

https://www.facebook.com/shimanto.turkey/

人気記事ランキング

高知家はいそんな家族で大家族
高知家無限大MAP
「高知家の魅力」大全集