「昼下がりに涼やかに楽しみたい。飲兵衛のためのイタリアン」食べ歩きスト・マッキー牧元の高知満腹日記 その58

アンジャッシュ渡部さんが、食べ歩き道の師匠と呼ぶマッキー牧元さん。立ち食いそばから割烹、フレンチからエスニック、スィーツから居酒屋まで、年間600回外食をし、料理評論、紀行、雑誌寄稿、ラジオ、テレビ出演を超多忙にこなす食べ歩きストのマッキー牧元さんが高知の食材・生産者さんをめぐって紹介する「高知満腹日記」。

高知で毎晩呑んだくれていると、息抜きをしたくなる。

なにしろ毎日、毎晩カツオをはじめとした刺身や魚攻撃であるから、たまには洋食が食べたくなる。

そんな時出かけるのが、この店である。

中心街から少し外れた静かな場所にあって、昼下がりの柔らかい日差しがよく似合う。

そう、この店にはまず、忙しくない昼に、ゆったりと時間をとって訪れるのがいいだろう。

好みのパスタか肉か魚料理を選び、そこにサラダとドルチェ、飲み物がついてくるのが昼のコースだが、今回は、さらに前菜の盛り合わせを頼んでみた。

「アンティパストミスト」は、右上から時計回りで、カポナータ(野菜の炒め煮)の上には、ナスの優しい甘みが広がる、「米ナスのフリッテッレ(ナスをミンチ状にして形成し、揚げたもの)。生ハム、加熱したことにより、すももの酸味が太くなって、リコッタの味わいと響き合う「スモモのソテーとリコッタ」。香りがある「タコのマリネ」。そして中央のバケットの上には、「生ハムのムース」が塗られている。

いい。連日の酒飲みで今日は休肝日と思っていたが、こりゃあダメである。

思わず白ワインのグラスをお願いしようと、ドリンクメニューを開けば、日本の地ビールが充実しているではないか。

こりゃあ地ビールだな。

ますます昼下がりが充実してきた。

続いてパスタは3種類である。

パルミジャーノチーズでコクをつけ、ニンニクの香りとコーンの甘い香りが交錯して楽しい、「スイートコーンのペペロンチーノ」。

青々しい香りが皿から立ち上る、ファームベジコのバジルを使った「新ジャガとインゲンのジェノベーゼ」。

ソースの辛味が、子イカの柔らかい甘みを引き立てる「スルメイカとルッコラのピリ辛トマトソース」である。

これまた地ビールを飲みながら食べるといい。

肉料理は「若鶏のソテー バルサミコ酢風味」で、つい地ビールのお代わりをしてしまった。

そして、桃とマスカルポーネのアイス 、エスプレッソのグラニテ。

店名の由来を聞けば、「飲む(酒などを飲む)」という言葉の元となったラテン語だという。

みなさんに、料理を食べながら、気楽にビールなどを飲んで欲しいという思いでつけたのだという。

こりゃまんまと、その罠にはまってしまったわけですね。

しかも「オステリア(居酒屋)」ってぇことは。夜にも来なくてはいけない。

息抜きなんかではない。

やはり高知は、酒飲み天国なのであった。

 

高知県高知市はりまや町2丁目「オステリアビベール」にて

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