「女性料理家3人と行く高知満腹ツアー 第一章」食べ歩きスト・マッキー牧元の高知満腹日記 その60

アンジャッシュ渡部さんが、食べ歩き道の師匠と呼ぶマッキー牧元さん。立ち食いそばから割烹、フレンチからエスニック、スィーツから居酒屋まで、年間600回外食をし、料理評論、紀行、雑誌寄稿、ラジオ、テレビ出演を超多忙にこなす食べ歩きストのマッキー牧元さんが高知の食材・生産者さんをめぐって紹介する「高知満腹日記」。

6月だというのに、高知龍馬空港には、青々とした空が高く広がっていた。

さあこれから三日間、料理家の3名と一緒に、高知食べ歩きツアーである。

「高知に行きたい」。

最近知人や友人からよく言われるようになった。

日頃から、この「高知家の〇〇」の「高知満腹日記」をチェックして、ヨダレを垂らし、腹をすかせている人が増えているらしい。

今回同行する3名もそうである。

皆、東京を中心に活躍する人気の料理研究家である。

多忙なスケジュールを、4ヶ月前に調整して今回のツアーとなった。

まずは、空港からレンタカーで、中土佐町久礼に向かう。

昭和の街並みが残る久礼の町に、ひとしきり感動し、久礼の大正町市場を散策する。

そして、田中鮮魚店でイワシやカンパチなどの刺身を購入し、車で5分移動し「陣や」に向かう。

この場所の、海が見えるテラスで、カツオ藁焼き体験とウツボのすき焼きを食べるのである。

「陣や」HPより

「陣や」では、以前お世話になった、伝説の漁師・川島さんが待っていた。

川島さんは、早速見事に太ったカツオを取り出し、鮮やかな手つきでさばく。

特殊なカツオ包丁を使い、瞬く間にカツオはおろされた。

さあいよいよ藁焼きである。

ドラム缶に藁を入れ、火をつける。

そして勢いよく上がる炎にかざすのである。

熱い。かなり熱いが、炎の先にかざすようにして焼けという。

高温により、表面だけが焼け、香ばしい風味がつく。

及び腰の人も。

もう長年やっているんじゃないという焼き姿が決まった、腰の入った人もいる。

炙られたカツオは冷やさず、素早く川島さんが切って、皿に盛る。

見れば、周囲2mmだけが火が入って色が変わっているが、中は血潮の色一色である。

変色した部分と赤黒い部分との境目は、グラデーションがなく、くっきりである。

これがまた藁の火力の成果なのだろう。

食べればほんのり温かいが、その分鉄分の香りと味わいが膨らんでいて美味しい。

なにしろ潮風に吹かれながら食べる鰹のタタキは、たまらんぜよ。

この後は、カツオ汁とウツボすき焼きである。

コラーゲンに富んだウツボの肉と、甘辛い割り下がよく合う。

歯と歯の間で、クリッと弾みながらウツボが崩れ、ほんのりと甘いエキスを流しながら割り下と抱き合い、喉へと消えていく。

ううむ。やはりウツボはすき焼きだな。

ウツボすき焼き関連記事➡「ウツボはすき焼きに限る!!久礼の漁師料理に悦楽を得たの巻」

食後は、久礼の町に移動して、「高知屋」でところ天をいただく。

無類のところ天好きだという一人は、海藻の香りがほんのり漂う海の味わいに目を潤ませていた。

ところ天関連記事➡「海の呼吸が聞こえるところ天」

まずは海への感謝から。高知満腹ツアーは、まだ始まったばかりである。

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